8月上旬、エチオピア東部で集中的豪雨があり、ディレダワ(アディス・アベバの東500q)をはじめ、オロミヤのゴンダール、ハラーなどで河川が氾濫し多くの家屋流失など、大規模な洪水被害が広がっています。
現地からの報道(Ethiopian News Agency)によると、8月10日時点で、死者260名、負傷者不明、被災者10,000名以上と発表されています。BBC、CNNなど海外のTVも、この被災状況を報道して、広く支援を呼びかけています。
政府情報センター(Walta Information Center)も、連日報道して支援金の要請をしています。
〈写真は、Walta Information CenterのHPより転載〉
被災者に対し、政府関係機関はもとより、国内の民間企業や個人から、衣類・毛布などの支援物資、寄付金が集まり始めています。
また、アフリカ各国の首脳から犠牲者に対する哀悼の意が伝えられています。
私たちNPOハーベストタイム(HAT)では、洪水被災者の多くが農民であることから、緊急支援として、エチオピア大使館を通して、寄付を行うことにいたしました。寄付金は、会員の皆様からの年会費およびコーヒー販売収益金の一部を充てることにいたしました。(8万円)また、会員有志からの義捐金も加えて、20万円の真心の寄付になりました。
【参考(2004年 世界銀行資料】
1人あたりの総国民所得(GNI) 
エチオピア   110米ドル
日本     37,180米ドル (対エチオピア 338 : 1)
【大使に寄付金を手渡しました】
8月15日午後、HAT会員有志5名が、在日エチオピア大使館(東京都港区高輪)を訪問して、アブディラシッド・デゥラネ駐日大使、ゲタッチョ二等書記官と面会、洪水支援の寄付金を直接手渡しました。
ハーベストタイム有志から口々に、「今回の洪水被害について、日本では報道されていませんが、私たちはハーベストタイムの活動を通して初めて知り、緊急支援のために大使館に駆けつけました。」と話しました。
【大使はHATの活動に謝意】
アブディラシッド大使から「今回の洪水被害に対して、真っ先に駆けつけてくださったハーベストタイムの皆様の真心に、心より感謝いたします。早速、大使館スタッフからの支援金に続けて現地に送金します。」と感謝の言葉が述べられました。
そして「エチオピアは、世界の中で人類発祥の地、コーヒー発祥の地です。“カッファ”という南西部の所で、コーヒーが発見され、それが全世界に広まっていったのです。」と地図を指して説明がありました。
更に「日本の皆様にもっと、もっとエチオピアのことを知って欲しいと願っております。世界遺産など、有数の観光地もあります。どうぞ、機会があればエチオピアの友人として本国を訪問してください。」と話しました。