9月28日、アディス近郊の「チェシア・ホーム」のメナゲッシャ・トレーニングセンターを訪問。

多くの障害児を無料で更生させている、国内最大の施設チェシアホームに着きました。 木立に囲まれた広大な芝生の庭です
多くの障害児を無料で更生させている、国内最大の施設チェシアホームに着きました。 木立に囲まれた広大な芝生の庭です

チェシア・ホームは、ハイレ・セラシェ一世の孫、サブレ王女が1962年にロンドンのチェシア基金に協力を呼びかけ設立された施設です。国内にメナゲッシャ、ハラー、アワサ、ディレダワ4箇所のトレーニングセンターで身体障害児を収容し、貧しい両親に代わって、手術や介護、リハビリを無料で行っています。施設での介護の他に、3つのモバイル・チーム(バスによる移動チーム)が8方面37地域で、約6500人の児童の面倒を見ています。年間に治療可能な子供数は5,500人、現在12,000人の障害児が登録されているとのことです。

施設は、マスカルの黄色い花々が覆う広大な敷地に囲まれていました。
施設周辺は一面、マスカルの花に覆われていました
施設周辺は一面、マスカルの花に覆われていました

入口の教室棟から奥に進むと、手術後足にギブスをはめた生徒達が、陽だまりの中笑顔で私達を迎えてくれました。
リハビリ中の子供達が笑顔で歓迎してくれました 皆、未来に向かって希望に満ち溢れています
リハビリ中の子供達が笑顔で歓迎してくれました 皆、未来に向かって希望に満ち溢れています

ベッドが並べられた各部屋には、国内の各地域から送られてきた子供達(ほとんどがポリオの障害児)が、言葉や習慣の違いを乗り越えて、一定期間共に過ごします。このチェシア・ホームでは、貧困のため治療ができない家族に代わり、まず手術に備えて子供達の栄養状態を向上させた上で、病院で手術を受けられるよう手配し、その後このホームでリハビリ、一般教育、職業訓練まで行っています。手術といっても、一人の児童に片足だけで3回(腰、膝、足首)、両足で計6回必要だとのこと。このホームは、各地の病院や地域政府などと緊密に連携をとりながら活動しています。
清潔なベッドが、国内各地からの子供達を迎えます 家に戻る日を楽しみに編み物も大変上手になりました 手術後のリハビリルーム
清潔なベッドが、国内各地からの子供達を迎えます 家に戻る日を楽しみに編み物も大変上手になりました 手術後のリハビリルーム

代表・副代表、そしてスタッフの方々は、日本政府から贈られた建物「AYUMI HOME」を含む各施設を隈なく案内して下さいました。欧米の財団などから経済支援を受けているとはいえ、厳しい財政事情の中で、多くの障害児を社会復帰させ大きく貢献されている活動の様子を見学いたしました。
2000年に日本政府からの援助による「あゆみハウス」 学習室・診療室・食堂・厨房・畑・家畜小屋、全て自給自足です
2000年に日本政府からの援助による「あゆみハウス」 学習室・診療室・食堂・厨房・畑・家畜小屋、全て自給自足です

今回の訪問は、同じエチオピア支援のNPOハッピーエンジェルスの"チャリティコンサートでの収益金"を届けることが目的でしたが、ハーベストタイムとしても寄付を行ってまいりました。 代表(ゲブレメディヒン氏)および副代表(財務担当)(ライラ・ヒースリップ氏・イギリス人女性)の障害児への熱い思いに、一同大変胸を打たれました。
NPOハッピーエンジェルスの収益金と共に私達からも友情の寄付をしました。 「一人でも多くの障害児の自立を!」副代表の熱意に感動しました
NPOハッピーエンジェルスの収益金と共に私達からも友情の寄付をしました。 「一人でも多くの障害児の自立を!」副代表の熱意に感動しました
お問い合わせは、info@hatime.org または TEL/FAX:047-342-5181 までどうぞ