[日本語訳]
コーヒーのフェアトレードを推進する“NPOハーベストタイム”の発足は、私にとって大きな喜びであり誇りです。コーヒーはエチオピアの最も大切な作物で、
GDPの45%また外貨獲得率の60%以上を計上し、人口7200万人のうち、約1500万人がコーヒー産業に直接・間接的に係わっています。
また社会的に大切な行事の際は、必ずコーヒー・セレモニーが行われ、コーヒーはエチオピアの「ライフライン」、つまり「魂」といっても過言ではないのです。
しかし近年の国際市場における価格崩壊で、コーヒー輸出による歳入は半減し、農民は家族を支えることが出来ず、コーヒー栽培を諦め、代わりに興奮剤「チャット」へきりかえる農家も出ています。
一方日本など先進国でのコーヒー価格は殆ど変化なく、むしろ高くなっているものもあります。つまり利益の殆どが生産者に届かず中間業者に左右されている現状で、多くのNPOや民間団体また企業などで、農民の妥当な収入を保証するフェアトレードの概念が高まりつつあります。
ハーベストタイムが日本市場にフェアトレード・コーヒーの輸入を促進されるにあたり、エチオピア大使館として可能な限りの協力をいたします。ハーベストタイムおよび設立メンバーの皆様のご健闘をお祈りします。
Dr. Koang Tutlam Dung
(コアング・トゥトゥラム・ドゥング)
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