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「保育所には・・・何もありません。(ビフィア北地域)
11月19日午前、コーヒー栽培地を見学したあと、すぐ傍らの小さな保育所に立ち寄りました。といっても薄暗い4畳半ほどの土間スペースです。コミュニティの婦人達が1歳から5歳までの幼児・児童28人の面倒をみています。しかし玩具や遊具など何もありません。古ぼけた黒板が立てかけられているだけです。ここで子供達に食事をさせたり、アルファベットなどの基本的な知識を教えているとのことでした。一人の少年が私達の前でABCの暗唱を披露してくれたり、皆で歌を歌ってくれました。世話をする婦人たちは、「お人形や玩具が欲しい!食べ物もありません!」と訴えていました。持参したノート、クレヨン、鉛筆などをお渡ししました。
エイズや離婚による孤児達の養護施設 (ホカ・ヒルズ地域)
11月19日午後、2004年に設立されたホカ・ヒルズ生産組合内の孤児院(Tovwilane Orphan Care Centre)を訪問しました。あいにく休日で子供達の姿はありませんでしたが、地域ボランティアの婦人10名ほどが私達を待っていました。まず双方の自己紹介の後、歓迎のセレモニーが始まりました。責任者の婦人は、礼儀正しく膝をついて感謝の言葉を述べ、他の婦人達は私達の訪問を歌に託して歓迎してくれました。
また「児童数が増えたので向かい側に新たに収容施設を建設中だが、予算が足りないため中断している。」とレンガの山を指差して訴えたため、僅かばかりですが寄付をお渡ししました。
子供達へと持参した文房具に、大変喜んでいました。
公立Rura(ルラ)小学校の児童たちが合唱で歓迎(ホカ・ヒルズ地域)
11月19日午後、Tovwilance孤児院に続いて訪問したのは、公立のルラ小学校です。最初は別の場所に1910年に建てられましたが、宣教師Dr.ローズが現在の土地に1948年に校舎を建設したそうです。生徒数は男児300名、女児260名で計560名。校庭には休日にもかかわらず、100名ほどの生徒が待っていてくれました。
通された所は教室。教員室は無いとのことで困っていると言っていました。自己紹介の後、校長から、学校の現状に関する説明がありました。授業の開始時間は7時半で、2時間ほどかけて通う生徒達は遅刻しがちで、また帰りも遅くなるため、自転車を強く要望されました。その他、机、クレヨンや模造紙などの文房具も不足していて、授業に支障があるとのことでした。日本から持参した文具をお渡ししました。校庭で児童達と記念撮影をした際には、感謝を込めて元気よく合唱をしてくれました。合唱する児童達のつぶらな瞳を見ながら国の未来を担う小学生への教育支援の必要性を強く感じました。
孤児から未亡人の自立まで幅広い支援をしている孤児院(カタベイ・ハイランド地域)
11月20日午前、カタベイの西にある孤児院を訪問しました。スタッフの先生方の代表10人が待っていてくださいました。
この孤児院は、1999年にMr.& Mrs.Kabata夫妻により創立されました。その後、児童の数が増えるに従い、組織を整え、2001年には、国で認められた社会福祉施設として、6人の役員と10人の実行委員会を整え、近隣16の村の孤児達が通う、現在のセンターへと発展しました。また、遠距離で通学が難しい孤児のために、分院も建てられています。
現在児童数は798人、スタッフは42人です。
孤児達は、両親の死亡や離婚など理由や状況が異なるため、カウンセラーが状況を把握して世話をしているとのことです。
また孤児だけでなく、離婚や未亡人になった女性達に、手に職をつけさせたり、セカンダリースクールに通う15名の学生に学費支援をしたりと、色々な形で大人・子供両方の面倒・教育を行っています。スコットランドのNGOやMzuzu Union等から資金援助を受けて運営されています。日本からの文房具のお土産をお渡ししました。
マラウィ4箇所、ルワンダ5箇所を訪問。会員の皆様からお預かりした文具・スカーフをお渡ししました。
マラウィ、ルワンダ訪問の目的の一つは、両国のコーヒー栽培地域での教育現状の視察です。 各施設へのお土産として、出発前、ハーベストタイムの会員の方に呼びかけ、沢山のノート、ボールペン、鉛筆、クレヨン、千代紙などを送っていただきました。更にルワンダのコーヒー栽培地の女性へのお土産として、スカーフも沢山集まりました。
皆様からお預かりした真心のお土産は、両国の小学校、孤児院・養護施設、職業訓練施設の子供達や、保健所、ウォッシングステーションで働く女性達、その子供達にプレゼントしました。(マラウィ4箇所、ルワンダはキガリの施設も含め5箇所、)
こちらの想像以上にとても喜んでくださり、歌や踊りで感謝の気持ちを表現してくれました。保育所や孤児院で働くボランティアの方はもとより、公立小学校の先生方も、基本的な文具の不足を訴えるなど、教育現場の状況が良く見えました。今回、皆様のご協力で文具・スカーフの贈与が実現できたことに、衷心より感謝いたします。
お問い合わせは、info@hatime.org または TEL/FAX:047-342-5181 までどうぞ