変貌するキガリの街
英語で繁華街のことを「ダウンタウン」と言いますが、キニヤルワンダ語では「ムムジ」と言います。面白い響きですね。
キガリのムムジは、いつも決まった場所だけ、またホテル周辺ぐらいしか知りませんが、それでも、その急速な発展ぶりに行くたびに驚かされます。
初めてキガリに滞在した2008年の時は、道路が舗装されてなく、また交差点も未整備で横断するときヒヤヒヤでしたが、現在は、舗装され街路灯が設置されています。
2012年、道路は舗装されて街路灯が設置
2008年、同じ建物です。
道路は未舗装
車の数も増えて
信号は昨年末に設置
少しみすぼらしい家が集まっていた地域が、次に訪問すると緑の平地に、そしてそのうち大きなビルが建って、つまり強制的な集団立ち退きと思われる地点が何ヶ所か、見受けられます。
もともとルワンダ人はきれい好きのようで、庭や家の前を毎朝清掃している人達をよく見かけますが、キガリのすさまじい変貌ぶりは、政府の意向を反映しているようで、「汚いものはどける」的な思惑が感じられます。
キガリ中心部は一層の近代化へ
大規模立ち退きが、今後も予定されている
キガリの夜景
今回キガリから地方への「バス乗り場」が変更になって、今まではホテルからさほど遠くない、人通りの多い一角にあったのですが、新しい「バス乗り場」はムムジから少し先の低地に。薄汚れた家や店が並び、泥川がしょっちゅう氾濫する一帯で、ビルの工事現場ほどの広場に20~30台ほどのバスと、人や荷物が溢れかえり大声が飛び交い「ここもキガリ?」と考えてしまうほど。
でも、「やっぱりアフリカなんだ!」と思い直す、といった様相です。余りのすさまじさに圧倒され、またトランクを運ぶのに精一杯。シャッターを切る余裕がなく、お見せできないのが残念ですが、そんな表と裏が混在するキガリです。
キブンゴの緑豊かな通り
キブンゴは、やはり田舎らしくノンビリして、田園風景があちこちに広がっています。メイン通りの両サイドの緑は綺麗に手入れされ、大きな空とのコントラストを眺めていつもリフレッシュ。
でも、一歩裏道に入ると、やはり電気も水もない粗末な家々が並び、住民の貧しい生活が見えてきます。昨年、HAT工房の建設許可を役所に申請した時も、担当役人が「この辺りにホテルができるので、こんな小さい建物は通りから少し奥に建てるように!」と言っていた言葉が象徴的でした。
大きな空が迫ってくるようです
雑草を刈り、道路掃除も行き届いています
キブンゴでいつも泊まるホテル「St. Joseph」を紹介
昨年1月、キブンゴに行った時は、バス停からすぐのアンブレラというホテルに泊まりました。
部屋には窓がなく、アフリカでは良くある事ですがダニの攻撃を受け、帰国後もかなり辛い経験をしました。
St. Joseph はCovepaki から徒歩20分ほどの所にあります。Covepakiから急坂を上り、その後下って、また少し上って、通り過ぎる景色や人々の様子を眺めながら、時に「ニーハオ」と声を掛けられたり、そんな時は「ウム・ヤパーニ!(私は日本人よ!)」そして「コンニチワ」と言い返したり、カラフルな出会いを楽しみながら歩きます。
街路灯が設置されていました。でも、夜は暗くて足元が見えません
市場へと続く道でもあるので
相手はキニヤルワンダ語、私は英語、つまり通じてない?
St. Joseph の入り口から、幾つかの建物を繋ぐ長い廊下の先に、素敵なガーデンを囲むように部屋が並んでいます。今回で2度目の宿泊ですが、幸い今回も虫刺されはなく助かりました。
入り口は小さいですが
ガーデンを囲むように部屋が見えます
部屋から見た夜明け。今日は曇り?
但し、シャワーから水もお湯も出ません! 時に手洗いの蛇口も断水します。頼みの綱は20L容器一杯に入った水と、毎朝6時前後にドアの外に用意される熱湯です。
タライの行水はかなり寒く、お湯で温めたいのですが、石鹸の付いた手で容器を傾けようとしても、重い上につるつる滑って思うように動きません。「えい!」とばかり掛け声掛けて、それでも至難、毎回大変です。水汲み場から毎日20L入り容器を運ぶ人の大変さを思わされました。
高〜いシャワー、でも水は殆ど出ません
20L容器の左が熱湯、このタライで行水、洗濯も
ホテルのパーティ用。デコレーションはこれから?これもバナナ