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キブンゴへは、キガリから高速バスで約2時間。見慣れた景色、いつもの宿と懐かしいスタッフ達の姿に、キガリと比べて生活スタイルや食事などの不便は少々あっても、「帰ってきた!」、そんな思いにさせられます。
朝の通りで出会った子供たち 日本製保温ポットが使われています。 up-downの激しいムムジ
キブンゴでの一週間は、月曜日のCOVEPAKIでのミーティングからスタートしました。 今回は、クリスマス用カードとデコの作り直し、加えて、バナナ紙を生活必需品として生かせないか?との思いで考えた「電灯のかさ」の作り方を教えました。これは、前回の「スタンド用ランプシェード」に続く第2弾です。 また「スクール・プロジェクト」に話が及ぶと、実は地域の行政事務所であるNGOMA District Officeも感謝しているとのこと。滞在中に一度ご挨拶に行きたいとPascal 代表にお願いしました。
パスカル代表、フレデリックと打合せ 工房での作業 言葉の違いを超えて、時に通じ合ってる?
製作作業では、特に、用途に応じたピュア・バナナ紙(バナナパルプ100%)を、均一的に漉きあげる点を確認しました。スタッフ達は、初めはゆっくりと確認しながら作業していましたが、すぐに手慣れた感じでどんどん漉いていきます。聞くと、ネリに工夫をしたと話してくれました。少しでも綺麗に仕上げたいとする彼らの努力を感じて、頼もしくなりました。
上手に漉きあげます 手際よく漉いていきます 既に手慣れた感じです

塀の中の建設現場
昼休みに工房裏手のホテル建設現場に入れてもらいました。工事は本年4月に始まり、2015年4月の完成予定だそうです。移転問題は、移転先や補償額についての話し合いが進展しているとのことでした。
建築中の足場の組み方は大丈夫なのかな?などと思いながら撮影していると、「Kumiko! Kumiko!」と呼ぶ声がします。「こんな所に私の名前を知っている人が居るわけはないのに、誰だろう?」と、振り返ると、ヘルメットを被って出てきたのは、HAT工房で時々手伝ってくれた家族思いのウムガボでした。相変わらず元気そうです。「ハード・ワークじゃないの?」と聞くと、「大丈夫!COVEPAKIに来ているの?」と、笑顔で答えていました。
塀で囲まれたHAT工房 ホテルの骨組み 建築現場でウムガボが!

NGOMA District(ンゴマ郡)より、「各学校で、バナナ紙の紙漉き実習を」との要請
12/3、スクール・プロジェクトについて報告するため、NGOMA District Office の教育セクションを訪ねました。応対した担当者に、あらためてHATのチラシを見せ、またプロジェクトの経緯など、また訪問した学校の先生方の反応などを報告したところ、「来年から、学校で実際にバナナ紙の漉き方を教えて欲しい!」との要望です。NGOMA郡長の名前で、各学校に通達を出すので、早速お願いしたい。」というのです。
NGOMAの看板 NGOMA郡庁オフィス 教育担当者と懇談
ペンケース 生徒の代表にペン入りBP筆箱を贈呈 皆でありがとう
私は、多くの青少年達が、バナナ紙の作り方や用途の工夫を学ぶことにより「資源や環境を守ることの大切さ、そして“ものづくり”の面白さ」などを体験する素晴らしい機会になると、即座に「ハイ!分かりました。」と答えました。でも良く考えると、日本とは勝手が違うルワンダの、しかも地方の学校現場での紙漉き体験は、確認事項のチェックや事前の準備など、そしてCOVEPAKIの協力を要請する点についても、少し時間が必要となりそうです。

BPで「電灯のかさ」作りの試み
クリスマス用のカードやデコは、温かみのある和紙の様な風合いで、素敵に仕上がりました。 いよいよ「電灯のかさ」の作り方です。キガリの高級家具店など1〜2件の店では販売していましたが、殆どの家庭やレストランなどでは未だ裸電球です。今後徐々に普及するものと思われますが、「電灯のかさ」をバナナ紙で作れたら、バナナ紙の需要が伸びるに違いない、雇用が広がるのでは?との思いから、手作りで素敵な「かさ」はどうしたら?試作を重ね、色々と準備をして臨みました。
周りに布をあしらい可愛く! 和紙の様な自然で優しい風合いです! 布の模様によって雰囲気が変わります。
日本から型紙を持参して、それに沿って紙をカットすれば簡単に作れるようにしました。ポイントは紙質の良し悪しで、「かさ」用に厚めの紙が漉ければ問題なく作れます。周囲の補強は布を使います。マリーさんがミシンで可愛く仕上げてくれました。ご希望により色彩や模様の異なる布を使えば、趣が違う「かさ」を楽しんでいただけるものと思います。
どれどれ…簡単ね! まずは工房の電灯に スウィッチON !


空に懸かる虹、そして「バナナの紙が仕事を作る」への道……
HAT工房での最後の日、フレデリックが「南アのマンデラ氏が12/5に亡くなられた。」と報せてくれました。キブンゴでもマンデラ氏の逝去は大きなニュースになっていたようです。
仕事を終えホテルへ歩き出してふと!振り返ると、大きな虹がかかっていました。27年間に亘り獄中で戦い抜いたマンデラ氏は、大統領就任式の挨拶で、肌の色が異なる人々が共存する「虹色の国」を掲げ、人種間の融和と民主化を進めると宣言しました。しかし、ここルワンダでは19年前のジェノサイドを経て国家再建の途上です。また、南スーダンでは現在も悲惨な虐殺が起きています。
キブンゴ最終日に! キブンゴの市場に向かう親子 市場へはここから更に45分ほど
空に懸かる虹を見上げながら、経済格差が拡大し紛争が止まぬアフリカの現実に対して、道は遥かに遠いかもしれない。でもささやかであっても、「バナナの紙が仕事を作る」活動を通して、「平和で自立する暮らし」への一歩を、との思いを新たにしました。
NPOハーベストタイム hat@eco.zaq.jp