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【前半】キガリで2日間(11/28・29)、土産店・レストランなど18軒訪問
これまでの訪問では、キブンゴのHAT工房でCOVEPAKIメンバーまたスタッフ達との話し合い、そしてクラフト製品の製作に滞在日数の殆どを充てていましたが、今回は、到着後と帰国前の数日間を、首都キガリでのBPクラフト製品のプロモーションに充てることとし、事前に、COVEPAKIにBPクラフト製作を依頼し、日本から商品紹介チラシを作成して臨みました。
起伏に富んだキガリの街を、3人でショップ訪問
ルワンダは現在雨季ですが、真っ青な空と強い日差しで一日が始まり、たいてい昼近くまで爽やかな陽気に恵まれます。ですが昼前後には黒い雲が空を覆い、ほどなく大粒の雨が勢いよく1〜2時間は降り続くといったパターンの日が多いようです。雨が降ると気温が下がり、上着が欲しくなるぐらい、雨季の陽気は目まぐるしく変わります。 幸いキガリでの最初の2日間は雨がまったく降らず助かった反面、気温が上昇し、起伏に富んだキガリでのショップ訪問は、呼吸は荒く汗をかきかき、といった状況で終始しました。
キガリの丘を覆う家々 もう直ぐ降り出しそう! up-downの激しいムムジ
有難いことにJICA事務所で、キガリで活動している青年海外協力隊の内藤さんを紹介いただき、彼の案内で大変効率よく、11/28(木)11/29(金)の両日で18軒訪問しました。 2日間ともCOVEPAKIスタッフとしてキブンゴから合流したフレデリックは、初め言葉数も少なく控えめで、私が口火を切る感じでしたが、徐々に積極的になり、気が付くと表に立って説明をしていました。
内藤協力隊員、フレデリックとキガリでランチ 賑やかなムムジ 高級住宅地一帯
観光客目当てのお店が並ぶ賑やかな町中(キニヤルワンダ語でムムジといいます。)には、クラフト製品を扱う店や、カード類を置いている本屋などがあります。また繁華街から少し離れた高級住宅地にある「heaven」というレストランやゲスト・ハウス等も訪問しました。特にレストランのマネージャーからは、HATの活動についてメールして欲しいとの要望があり、バナナペーパーに取り組んだ動機や経過などについて書きました。今後に繋がることを祈っています。
レストラン「heaven」で
「heaven」は画廊のよう

フレデリック、商品取引の慣習を初めて体験
店を回った際、値段の交渉の段階で、キガリでのビジネス慣習というか実情が分かってきました。ある店では少量のカードを現金で買い取りました。しかし、次の店では、隣国ウガンダで商売をしていたという店主が「卸値は?」と聞いてきました。「うちの店に置いて、代わりに販売するのだからマージンを考えるのは当然。」だと主張します。これに対してフレデリックは返事に窮し、「相談してから返事をする。」と答えていました。
店先でのプロモーション1 店先でのプロモーション2 気に入られすぐに飾って
その他大半の店では、商品を気に入った場合はこちらの提示する値段を了承した上で、商品を預かり、売れた分を後から支払うシステムが多いようです。

トラブルを防ぐための在庫表を作成
実はこの後払いシステムがCOVEPAKIでトブルになったことがあると聞いていたため、 今回は予め日本から在庫表を作成しファイルに綴じて持参しました。キガリでの活動を始める前に、フレデリックに説明し、COVEPAKIと相手の店が同じ内容の在庫表を持つことで、トラブルを防ぎたいとするものです。
在庫表
店用の在庫表を入れて

製品の出来具合が今一歩。再度の訪問を約束してキブンゴへ
大変残念だったのは、日本から事前に注文した「クリスマス・カード」と「クリスマス・デコ」の仕上がりが期待通りではなかったことです。初めて、100%ピュア・バナナ紙でカード作りを依頼したのですが、彼らだけでやるにはハードルが高かったようです。
品質も?サイズも?依頼したとおりではないな〜
日本からの紙とリボンで急ごしらえ
既に、スケジュールは決まっており、止む無く行く先々で「本来はこんな感じになるのですが…、来週作り直してまたお邪魔しますね!」と説明し、代わりに比較的良い仕上がりのバナナ繊維100%紙を見せました。
ルワンダでもバナナ紙はまったく新しい商品なので「へぇー! バナナ繊維で? 手作りで? 初めて見ました! 素敵!」といった声が聞かれ、特に女性マネージャーたちの反応は大きく「作り直したら是非見せて欲しい!」と言われ、次回の訪問を約束してキブンゴに移動しました。
各方面へのバス乗り場
バス停での物売り

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【後半】キブンゴ・HAT工房で製作し直したクラフト製品を携え、キガリのお店を再訪問(12/7)
キブンゴ・HAT工房で5日間の作業を経て、2度目のキガリでのプロモーションのため、12/7(土)9時前にキブンゴを出発し、キガリに11時ごろ到着。今回はCOVEPAKIからチャールズが、作り直したカードを入れた大きな袋を携えて同行です。
周りに布をあしらい可愛く! クリスマス・カードが素敵に仕上がりました。 和紙の様な自然で優しい風合いです!
キガリ到着後、まず宿泊先のホテルでチェックインを済ませ、そのホテルに併設されている土産店を訪ねました。マネージャーには、キブンゴに向かう前に「新商品のバナナペーパー・クラフトの件で、お目にかかりたい。」と、お願いしておいたので、店員さんは「お話は聞いています。クリスマス・カードを2種類、そして7種類のグリーティング・カードの全てを5枚ずつ置いて行って下さい。」と快く受け入れてくれました。

限られた時間、そして悪天候の中、7軒を再訪問
この日は日中、猛烈な雨に見舞われ2時間ほど足止めとなりましたが、それでもムムジのクラフト店を再訪し、7軒の店にそれぞれ全種類を5枚ずつ、または3枚ずつと置かせてもらいました。店側は「在庫がなくなったら連絡しますね!」と言っていましたので、その後追加注文が沢山ありますように!
チャールズと「heaven」に着いたら雨が…
ムムジでは何でも売っています。

KOICAの協力隊員から絶賛
1軒の店で、商品の説明をしていた時に、JICAと同じような韓国の海外協力組織「KOICA」の女性隊員3人が入ってきました。店内の商品を色々と見ていましたが、私達のクリスマス・カードを見つけ、「あっ、素敵!」と手にとり、和紙のような趣きや感触が気に入ったようで、「韓国にもあります。」と言って興奮していました。色々と選んで8枚ほど購入しました。店内にたまたま居合わせたお蔭で、彼女達の希望に沿うことができ、また反応を直に感じられて、嬉しい一時でした。そのうちの一人が帰り際に「新年用のカードは無いのですか? 今送っても韓国に着くのは1月になるの…」とのこと。今回は初の試みで、時期的にクリスマス・カードでしたが、今後は季節ごとにタイムリーに、またオケージョンによって異なる種類のカードが作れたら…、でもそこまでの道のりは、少し、いえ、まだ遠いように、その時は感じられました。

最後に宿泊先のホテルに戻り、チャールズに感想を尋ねると「何人かの店主から商品に対するコメントが聞けて良かった。」との事。大きな袋を携えてのキガリでの店回りは、さぞや大変だったと思われますが、同時に、キブンゴに居るだけでは決して分からなかった色々な点が見えた、彼にとっても収穫のあった時間だったと、感じられました。
なお、今回は時間的に厳しく、担当者にお会いできませんでしたが、イカゼ・ショールーム、ルワンダン・ジーザ、またホテル・ミルコリン(映画「ホテル・ルワンダ」の舞台)も訪ねました。次回は、是非担当者にお会いしたいと思います。 
イカゼ・ショールーム ルワンダン・ジーザにも行きました。 ホテル・ミルコリンは担当者が不在で…
帰国前にキガリでは知らない人がいない高級マーケット「ナクマット」を覗いてみました。横1.5メートルほどのコーナーに豊富な種類のクリスマス・カードがびっしりと並べられていましたが、いずれも、私達がどこででも目にする綺麗なカードばかりです。もしここに「シンプルで柔らかな色合い、そして手作りの温もりを伝えるBPクリスマスカードやクリスマス・デコが並んだら!…必ずや気に入っていただけるだろうな〜!」などと考えながら、そして、今回の訪問の最後に「それを目指して前に進もう!」との思いで帰途につきました。
NPOハーベストタイム hat@eco.zaq.jp