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行政(キブンゴ市)の立ち退き要求に伴い、代替地に移転することになりました。
昨年(2013年)4月訪問時に「ンゴマ郡庁のメイヤーより、当該地域の開発に伴い、現在のコべパキ(キブンゴ手工芸品販売組合)と HAT工房に対し、立ち退き要求がありました。 その折、私もコべパキ副代表と一緒に、メイヤーと面会し交渉いたしました。以降、当局とコべパキとの間で幾度も交渉が行われました。
再開発のため移転を!とメイヤー
HAT工房の製品をメイヤーに説明
再開発のため移転を!と
メイヤー
HAT工房の製品を
メイヤーに説明

その結果、今回訪問時、コべパキとのスタッフミーティングの際(7/7)、パスカル氏より 「交渉がまとまり、要求額全額を先週受け取った。」との報告がありました。今回の訪問が時を合わせたかの様に、大変タイミングの良い事にビックリいたしました。

新HAT工房は、新たにコべパキが店舗として購入した建物(4室)の1室が充てられます。
コべパキは補償金をもとに、新店舗用としてすぐ近くの、通りに面した建物をすでに購入し、4室のうち1室をHAT工房に充てるということです。
パスカル氏の案内で新店舗(予定)を見てきました。間口は広く、各部屋とも大きく広々しています。
全体的に立派な建物ですが、裏側は崖で余分なスペースが全くありません。
建物全景
建物の奥は崖
建物全景
建物の奥は崖

紙作りの場として、今まで工房周辺のスペースで行っていた「繊維を煮る」「叩く」また「乾燥」等の作業は、どこで行われるのだろう?と考えると、いささか厳しいように思われます。店舗の前での作業、また物品を置くことは、固く禁じられているそうです。
BP製作責任者のチャレスにその点を話すと、彼は「ノープロブレム」としきりに言いながら、「ここも、ここでも可能である。」と裏の傾斜している土地を示し、自分に言い聞かせるような感じで言うのみなので、恐らく大丈夫なのでしょう?
でも「裏側(家の一部)で叩解(ハンマーで繊維を叩く)すると、家が壊れるな〜」とも呟いていましたので、新たな工夫が必要になりそうです。
2ヵ月後に移転予定です。
HAT工房はこの箇所
工房入口
HAT工房はこの箇所
工房入口

補足ですが、ルワンダでは見栄えが悪かったり、また小規模の店舗や家は、行政から表通りに建てることが許されず、既に存在する小さく古い家などは強制的に撤去されるのです。「表通りの店舗を購入できたのは、コベパキの実績が認められたから。」と、パスカル氏はしきりに言っていました。いずれにしても、見た目をとっても気にする人達のようです。

ホテルのレストランで、バナナ紙で作られたビル(勘定書き)を挟む「ファイル」が♫…
キブンゴではいつも St. Joseph (ホテル)に宿泊しますが、レストランとバー(といっても屋外に簡単な屋根のある)で、思いがけない物を目にしました。

それは、食事の後にビル(勘定書き)を挟んでテーブルに置かれるファイルが、バナナ紙とバナナの皮を使って作られているのです。表紙の皮は、自然のそのままなので、色が濃い部分や白っぽい箇所もありますが、 なかなかシャレた感じです。
ビルを挟むBPファイル 表紙
内側を開くと
ビルを挟むBPファイル 表紙
内側を開くと

思わず、HAT工房のチャレスに聞くと、注文を受けて作ったというのです。以前A3を二つ折りにして、両内側にポケットを付けたA4ファイルを作りましたが、同じような感じに仕上がっています。 表紙中央には、St. Joseph のロゴもちゃんと入っています。 ただし残念ながら、納品後に緑色マジックでレストラン用、バー用と記入したようで、それは少々興ざめですが、それでも注文が来たこと、そしてバナナ紙と皮を上手に使っている点、とても、とても嬉しいNewsです。

また、帰国の際、キガリの土産物店に立ち寄りましたが、この店は、昨年11月にBPカードのプロモートで訪ねたところです。マネジャーも覚えていて、「BPカードの在庫がもう無くなったので、追加するようコベパキに伝えてください」と頼まれました。
キガリでもキブンゴでも、徐々に、注文が入っているようです♫……。