2023年10月

BKPプロジェクトの実施校を訪問し、教師・生徒達と対話

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6校を一人で訪問

BKPプロジェクトを実施した8校と交流するうち、学校を訪問して教師そして生徒達と直接話しがしたい!プロジェクトについてどの様に感じているのか?彼らの声を聞きたい!と考え、新学期が始まって間もない10月にルリンド郡を再訪しました。
当初各学校に同行してくれるはずだった郡の担当官は、知事からの急な依頼で多忙となり一切当てに出来ず、学校の方角を簡単に説明してくれたのみでした。あとはバイクタクシーのドライバーさん頼みで、途中通行人に聞きながら何とか目的地にたどり着きました。ルリンド郡は岩山に囲まれていて、限られた平地に人家が集まりコミュニティが作られている、そんな感じの地域です。
最初に訪問した学校は、急な斜面に校舎がへばりつく様に建てられていて、教室間の移動は、私には恐る恐るでした。勿論生徒達はゴム草履でもスイスイでしたが。
またタクシーからバイクに乗り換え、振り落とされない様にドライバーにしがみついて未舗装の急勾配を駆け上がった先の学校を訪問した時は、まずは無事に着いて良かった!との思いに。そして生徒達はどの様にしてこの坂を往復しているのだろう?と考えさせられました。正に〝千の丘の国ルワンダ”を実感しました。
しかも、私の訪問については各校とも知らされていなかった様で、到着すると少し慌てた様子でしたが、それでも急遽生徒達を集めてくれて、暖かく出迎えてくれました。生徒達の元気な笑顔に出会い、また教師達の努力また生徒への想いが感じられ、訪問した各校での出会いは、生涯忘れられないものとなりました。そして今後もプロジェクトを継続して、より多くの子供達にBKPセットを届けたいとの思いを強くしました。 

体調崩して、一日寝込みました。残念!

生憎ルリンド郡内の宿が高台にあったので、夜は湯たんぽが欲しくなる程寒く、または食事が原因なのか?体調を崩してしまいました。そのため当初予定していた8校訪問は時間切れで叶わず、結局6校のみの訪問で終わりました。
限られた滞在期間ではありましたが、学校が置かれている厳しい地形的な状況、また郡内に目ぼしい産業が皆無である事などから、BKPプロジェクトをルリンド郡で実施できたこと、改めて考えさせられました。

BKPが地域コミュニティに広がる

校長先生の一人は、「このBKPプロジェクトは、正に必要とされているものです。生徒達だけでなく、コミュニティの人達をもサポートしていますよ!」とコメントしてくれました。つまり、学校で作り方を学んだ生徒達が、何と!コミュニティの人達に作り方を伝えていたのです。この形こそ正に私が望んでいたものです。家族や友人達へもBKPの作り方を伝えてくれたら、生理期間は何も心配せず過ごせる人達が増える事と思います。
帰国前に、訪問できなかった2校を含む8校に、小学5年生以上の全ての女子生徒達が、BKPセットを作れるよう、ネル地を含む材料費を振り込みました。帰国後それらの学校から、早速実施したとの報告が届きました。
少々心配していた点「小学生にはパッド製作は難しくないですか?」との私の質問には、「みんな楽しみながら作っていますよ!」との返事が届き、2度目の試みとなる各学校では、時間割が比較的空いてる時間帯に、無理なく取り組めるように、また何人かの教師が協力し合うなど、工夫しつつ余裕をもって教えていることが分かります。

11校、約2,000名の生徒達がBKPセットの作り方を学びました。

そして何と!今年に入り新たに3校からプロジェクト開始したとの報告が届きました。これで11校、生徒数約2,000名ほどがBPKセットの作り方を学んだことになります。