2011年11月、HATは、ルワンダで現地「キブンゴ手工芸品販売組合(COVEPAKI)と協力し、「ルワンダ・バナナペーパー・プロジェクト(Rwanda Banana Paper Project −略称「RBPP」)をスタートしました。
「RBPP」は、「農民の雇用創出・拡大」および「(地球環境保全の)エコリサイクル」を目的としています。
【BPで、農民の雇用創出・拡大】
ハーベストタイムは、「東アフリカのコーヒー農民支援」とともに、コーヒーなどの換金作物を持っていない農民の支援に取り組んでいます。
ルワンダではバナナが多く自生し、主食の1つとして市場で売られています。バナナの茎や枝などは捨てられます。私たちは、こうした茎や枝から繊維を抽出してパルプに加工、(日本古来の)紙漉きの技術により、上質のバナナペーパーを製作することを試みています。
日本と違って、ルワンダの農村部では、電気も乏しく、紙作りに有用な化学薬品もありません。あるのは豊富な「人力」です。
バナナペーパー生産で農民の雇用創出・拡大を目指します
http://hat.site-omakase.com/html/rep111013.html
上質BPの製作、またBPから「カード」「封筒」「箱」などのクラフト製品を生産、販売することで収入を確保するものです。
【BPは、(地球環境保全の)エコリサイクル】
ルワンダにおいて、バナナは主食の1つで、何処に行っても自生している植物で、新芽から短期間で生長し果実をつけます。農民は、バナナを採取し、市場にバナナを運びますが運搬終了後、幹や枝はゴミとして廃棄されています。
BP製作工程は、これらの幹や枝から繊維を抽出、叩解してパルプに加工します。バナナパルプを、(日本古来の)紙漉きの技術で製作するのです。
- 大量に廃棄されている幹や枝を天然資源と捉えて再利用します。非木材から紙を作り、貴重な森林資源を保護し、地球温暖化防止に寄与します。
- パルプ作りには、(繊維をバラバラにし柔らかくするため)煮熟しますが、燃料として、繊維抽出後の幹や枝を使用します。
- 化学薬品を殆ど使用せず、環境汚染しないよう最大に配慮しています。(煮熟に使うアルカリ性溶液は、薬品ではなく上記燃料から生じる灰汁を使用)
- 大がかりな機械設備、高度な技術も不必要で、年齢・性別・技術の有無など、携わる人を選びません。全員参加のエコリサイクルです。
【RBPPの今後の課題と、援助の要請です】
2011年11月、キブンゴ手工芸品販売組合に隣接する「BP製作工房(COVEPAKI−HAT Banana Paper Lab.)が完成しました。12月より、BP製作を開始します。
今後の課題は、
- 上質BPの安定供給のため、製作工房の充実と増設
- BPおよびBPクラフト製品の販売ルートの確保・拡大
- BPクラフト製品作りの技術、製品アイデアの提供
などです。
これまでの工房建設・設備など、資金は全てHATが拠出(コーヒー販売収益および年会費を農民支援として充当)しております。
今後、このBP生産・販売事業を充実し、農民の雇用拡大を図りたいと願っております。
市民・企業の皆様、特に、CSRまた地球環境保全に取り組んでおられる企業の皆様、
ルワンダの「一村一品」とも言える「バナナペーパー・プロジェクト」に対し、ご支援(資金援助、ルワンダBP製品の販売マーケットの提供、製作技術の供与など)をご検討いただきますようお願いいたします。