カンボジア、シュムリアップの近郊、アンルンピー村(ゴミ山のある村)で、バナナペーパー生産による雇用創出の試みがいよいよ始まっています。
これは、
2014/11 カンボジアBP製作技術指導、その後の現地レポートです。
3人を雇用して生産開始
11/15カンボジアから帰国後すぐに届いた山勢さん(NGOクマエ代表)からのメールには、すでに3人のスタッフを雇ってバナナ紙の生産を始めたと、写真とともに伝えてきました。
早速作業を開始
繊維の抽出
徹底した叩解で柔らかな繊維を
子供達にワークショップを実施
その後、間もなく、彼が運営する「日本語と英語を教えるフリースクール」の生徒達に、「僕たちがなぜバナナペーパーを作りたいのか?」について説明し、生徒たちとワークショップを兼ねて、早速バナナペーパー作りに取り掛かった、と報告がありました。
ワークショップ1
ワークショップ2
“「僕たちがなぜバナナペーパーを作りたいのか」について説明し”とありましたが、村のゴミ山に依存する生活は、環境や健康への悪影響が大きいため、ゴミ拾いを止めて、バナナペーパー作りで雇用を、収入を生み出したいとの思いを語ったものと思います。
「昼ご飯も一緒に食べ、すごく楽しかったです!笑」ともあり、楽しそうに仕事に励む子供たちが、中心にはNGOクマエのスタッフ、カーニャさんも、映っています。
そして「12月25日まではクリスマスカード作り、正月用の“明けましておめでとうございますカード”を作っていきます! “蓮”のスタンプも今日出来上がったので、また近々連絡します!」と結ばれていました。
既に11月末で、クリスマスカード150枚を販売!
その言葉通り、すぐに5種類のクリスマスカードのデザインが送られてきました。まさに「あっ」という間の早業です。デザインはどれもキュートなのですが、残念ながら紙質が上手く出来ていないように見えました。そこで敢えて厳しくその点を指摘し、それには「徹底した叩解」で繊維を柔らかくするようにと、伝えました。
最初のクリスマスカード
トレードマークも入っています
そして先週届いたカードは、紙質の向上が見られました。高温多湿のカンボジアでの叩解作業は大変だと思いますが、何とか頑張って欲しいと切に思います。嬉しいことに11月末の時点で、すでに150枚のクリスマスカードを販売したとありました。
山勢さんは、「今後はカンボジアらしいデザインを7種ほど考えて、1000枚は売りたい。」とも書かれていました。
更なる雇用機会の創出を目指し、HATはできる限り、応援したいと考えています。