9月30日~10月15日、ルワンダの4地域 ― キガリ、ルリンド郡、ムサンゼ(レッドロックス)、キブンゴを訪問しました。目的は「バナナ布ナプキン」および「バナナペーパー」プロジェクト」推進です。
特に、3年目に入った、ルリンド郡における「バナナ布ナプキン」プロジェクトは、今回、15校の学校訪問を通して、「自分で“生理の課題”を前向きに乗り越えよう」とする、生徒達の意識と行動に触れて、確かな手ごたえを感じました。
さらに生徒がコミュニティーの人達に作り方を教える、また母親達が学校に習いに来る学校もあったりと、大きな広がりも見えてきました。
特に、3年目に入った、ルリンド郡における「バナナ布ナプキン」プロジェクトは、今回、15校の学校訪問を通して、「自分で“生理の課題”を前向きに乗り越えよう」とする、生徒達の意識と行動に触れて、確かな手ごたえを感じました。
さらに生徒がコミュニティーの人達に作り方を教える、また母親達が学校に習いに来る学校もあったりと、大きな広がりも見えてきました。
【実施対象校のうち、全員学んだとの報告のあった“15校”を訪問】
各校とも何回かに分けて生徒たちに教えています。そして、既にセカンダリー(中高生)の生徒が全員学んだとの報告のあった学校のうち、実施状況を確認したくて、可能な限り各校を訪問しました。(15校)
それらの学校には、今回新たに新小学5,6年および新中学1年を追加サポートするため、「新たにスタートする15校(後述)」と合わせて、支援金をキガリの金融機関から送金しました。
それらの学校には、今回新たに新小学5,6年および新中学1年を追加サポートするため、「新たにスタートする15校(後述)」と合わせて、支援金をキガリの金融機関から送金しました。
【平地の少ないルリンド郡、大半の学校は、岩山の頂上に建てられています】
各学校まで車では行けない場所が大半で、唯一の交通手段バイクタクシーに乗るしかありません。未舗装でしかも雨季でぬかるんだカーブ、カーブの山道を30~40分ほどかけて訪問します。同行した飯塚久美子さんと 「まるで荒馬に乗っているみたいね!」と言いながら。
【事前通知もできず、いきなりの訪問でしたが……】
突然の雨に足止めされたり、到着までの時間が分からず、事前に通知せず突然の訪問となりましたが、どの学校も、訪問するや否や、急遽、教師や生徒達が集まってくれました。
そして、彼等から、「このプロジェクトを教えてくれて、ありがとう!」といった喜びの声が次々と聞かれ、「訪問して良かった。プロジェクトを実施して良かった」と、大変嬉しくなりました。
そして、彼等から、「このプロジェクトを教えてくれて、ありがとう!」といった喜びの声が次々と聞かれ、「訪問して良かった。プロジェクトを実施して良かった」と、大変嬉しくなりました。
GS Nyirabiori
GS Ruking
岩山の頂上に校舎が乗っかっている感じのGS Bushoki。急遽集まった生徒達は元気で明るく、口々に、バナナ布ナプキンに感謝していると話してくれました。
【各校の現場で分かってきたことは?】
【GS Kiruliでは、次々と想像以上の展開が………。】
GS Kiruli を訪問。この学校は、プロジェクトを実施して2年目ですが、既に小5以上の全生徒は作り方を学んでおり、さらに、生徒達が積極的にコミュニティーに出向いて作り方を教え、また近隣の母親達は学校に来て作り方を学んでいる、というのです。
さらにミシンで製作した「バナナ布ナプキン」の販売も始めたと、話してくれました。ルワンダの地方では水の使用は限られているため、ナプキンは縫わずに、畳み方を教えていますが、洗濯後に屋外で干すための専用ハンガーも自分たちで作っていたりと、新たな展開が見られました。
本当に必要な物を自身で作り、不安なく生活できるとの報告を聞き、プロジェクトの目的が理解、そして実施されている姿を目の当たりにして感慨無量でした。
さらにミシンで製作した「バナナ布ナプキン」の販売も始めたと、話してくれました。ルワンダの地方では水の使用は限られているため、ナプキンは縫わずに、畳み方を教えていますが、洗濯後に屋外で干すための専用ハンガーも自分たちで作っていたりと、新たな展開が見られました。
本当に必要な物を自身で作り、不安なく生活できるとの報告を聞き、プロジェクトの目的が理解、そして実施されている姿を目の当たりにして感慨無量でした。
生徒達が各コミュニティーで、バナナ布ナプキンの作り方を教えている。
屋外で、太陽光でナプキンを干せるよう、専用のハンガーも作っていた。
既に小5年生(最前列)も、自分のナプキンセットを自ら作っていた。
【これまでの実施対象校45校に加え、新規15校が新たにプロジェクトに参加】
10/7 新たに郡庁教育課が選んだ15校の担当教師にセッション・ミーティング(講習)を実施しました。学んだ教師が各学校で生徒達に教えます。(講習後、各校に支援金を送金)
今回は既にプロジェクトを実施している教師(2人)が応援してくれました。概要と環境問題については、私から書類を配付・説明しましたが、作り方は、経験のある教師2人に「キニアルワンダ語」で説明してもらいました。これは大変効果的で、良く理解できたようです。
和気あいあいとした雰囲気の中、質問も多く出て充実した時間となりました。
和気あいあいとした雰囲気の中、質問も多く出て充実した時間となりました。
《参考》「環境問題」については、下記をご覧ください。
2024/9/4 新たに、“バナナナプキン・プロジェクト第2期(30校)”、セッション・ミーティングを実施
2024/9/4 新たに、“バナナナプキン・プロジェクト第2期(30校)”、セッション・ミーティングを実施
【教育長の案内で、プロジェクトに新規参加の学校を訪問】
実施校の15校訪問に加えて、新たに開始する“GS Gasiza”を訪問しました。
この学校は、ルワンダに初めて建てられた教会に併設された全寮制の学校です。由緒ある学校のためか、郡教育長が同行しての訪問となり、校長にプロジェクトの概要を説明しました。
(写真中央:デニス教育長)
この学校は、ルワンダに初めて建てられた教会に併設された全寮制の学校です。由緒ある学校のためか、郡教育長が同行しての訪問となり、校長にプロジェクトの概要を説明しました。
(写真中央:デニス教育長)
彼女達が住む地域ではナプキンの入手は困難・無理なのではないか? 例え紙ナプキンをゲットできても、地域のトイレ事情では破棄する事は難しいということです。
そうした状況下で、自ら作り、繰り返し安心して使えるバナナ布ナプキンは、生徒達の生活にしっかり定着しつつあると実感しました。
そうした状況下で、自ら作り、繰り返し安心して使えるバナナ布ナプキンは、生徒達の生活にしっかり定着しつつあると実感しました。
