「ムズズ・コーヒー生産者協同組合」は、5つの生産者組合(「ミスク」「ホカ・ヒルズ」「ビフィア北」「南東ンジンパ」「カタベイ・ハイランド」から構成されています。 私達は、このうち、11月19日午後、「ホカ・ヒルズ」のブンガワング・ゾーン(Mzuzuから145km)の栽培地を訪問しました。
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コーヒー栽培の収益で、藁屋根からトタン屋根に(“ホカ・ヒルズ”生産者組合・ブンガワングゾーン)
11月19日、ビフィア北生産者組合のゲストハウスでの昼食後、再び山道を走り、「Phoka hills(ホカ・ヒルズ)生産者組合」のVunguvungu(ブンガワング)ゾーンのコーヒー栽培地を訪問しました。
「ホカ」は、Mzuzuから約145km で、標高2500mに達する山々を擁するNyika(ニカ)国立公園の東側に位置します。
この山あいの地域に125の農家が生活していて、2005年からコーヒー栽培を始めていました。現在約3,100本のコーヒーの木が植えられており、平均的な一本当たりのチェリー収穫量は2〜3sとのこと。
ところが山の斜面の栽培地に、若木だけが綺麗に並べて植えてあったので、「シェイド・ツリーは無いのですか?」と尋ねると、「(地域マネージャーの)指導が誤っていたのですね。来年のこの周辺の収穫量はずっと落ちるでしょう!」とカウンダ氏(ムズズ・コーヒー生産者協同組合Planning Director)の返事。ただし「一昨年、昨年と収益を上げているので、大丈夫でしょう。今まで藁屋根でしたが、トタン屋根に替わっているところも出てきています。」
コーヒー栽培の収益で、少しずつ生活環境が改善されているようです。
アフリカ探検家・リヴィングストンゆかりの素晴らしい教育施設
コーヒー栽培地から急勾配の坂道を登った頂上一帯に、リヴィングストン(1813〜1873、スコットランドの宣教師。ヨーロッパ人で初めて、アフリカ大陸を横断した探険家。アフリカの奴隷解放にも尽力した)の遺志を継いだDr.ローズが開いた「キャンパス施設」が森の中に広がっています。大学校舎のほかホールや図書館、寮などの建物が、広い敷地内に建てられています。現在でも、これらの施設で教育が行われています。Dr.ローズが住んでいたレジデンスも綺麗に保存されていて、辺り一帯の雰囲気はイングランドかスコットランドのようでした。
真っ暗闇の中に幻想的な炎
Mzuzuへの帰り道、夕闇が迫り、辺りはうっすらと白い靄に包まれました。やがて夜のとばりが下りて、高速で走る車のヘッドライトが照らす道路しか見えません。暗がりの中、遠くの山あいのあちこちに真っ赤に燃え盛る炎が見えました。まるで闇の中の花火のようで、幻想的に見えました。焼畑の赤い炎です。
時折、真っ暗闇の中を人々が三々五々と歩いています。小さな子供の手を引いた母親もいます。皆さんきっと視力が際立って良いのでしょう。標識や目印もないのに、道に精通しているのでしょうか?
Mzuzu到着午後7時過ぎ。
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